ここ2年間、私はほぼ自宅勤務で通している。あまり人には言っていないが、紛れもない事実だ。来客や社内打ち合わせのときしか事務所に顔を出さない。
私の仕事場、立花自宅の事務室
遡って2年前、事務所が上海・虹橋の万都中心（マックスドゥーセンター）に移転するとき、内装設計図に社長室をなくし、大部屋と会議室だけにすることを指示したのは私だった。いまだから明かすが、自分の海外移住を意識した工作だった。
要は私が会社に日々顔を出さずに運営できる体制作りを2年前から始めたのだった。私が今年年内にクアラルンプールに移ると、来年からは毎月1週間以上上海事務所の一角に出勤することで、会社に顔を出す時間が逆に今よりも増えるくらいだ。問題のないことは、とっくに実証済みで安心できる。
高層ビル苦手の私だが、この超高層の15階に事務所がある
恥ずかしくてあまり言えないが、私は実は軽度だが、高所恐怖症なのだ。10階以上の窓際にいると恐怖はないものの、決して快適とはいえない状態になる。自宅勤務は快適だ。
コーヒーブレイク風景
1階で小さな庭もあって季節になると花々が咲き、愛犬たちが走り回るのを眺めながらのコーヒーブレイクは至福のひと時になる。このコーヒーブレイクから数え切れないアイデアが生まれ、いまでも顧客先で役に立っているのだ。
来年からのクアラルンプール・プライベート・オフィスは楽しみにしている。