週休ゼロ日のフィリピンメイド、割り切って付き合うべし

 9月17日、KL滞在3日目。午前中はフィリピン人メイドの面接。面接といっても、メイドが面接のためにマレーシアにやってくることができないので、仲介業者の事務所でSkypeか電話での面接。

103025_2クアラルンプールのフィリピンメイド仲介代理店でSkype面接

 本日の面接者は3名、最後の1名に決めた主な理由は、香港やシンガポール、中東で7~8年のメイド経験者であることだ。和食は無理だが、中華料理が得意で、また我が家の特徴で犬のケアができることも決め手。

 これからの許認可と労働ビザ、渡馬の手配は2~3か月かかるが、すべて業者が代行してくれる。給料は均一で決まっている――月給1200リンギ。人民元換算で2500元になるが、上海ではまずフルタイムのメイドは無理。

 業者から雇用条件の提示、というよりもマレーシア現地の一般相場――。1日最高労働時間12時間、なんと週休ゼロ日。といっても、勤務時間中の散発的な休憩や主人留守中の休みなどがあって変則的な勤務形態である。それにしても凄い労働時間だ。

 少し休み時間を増やしたり、パフォーマンスが良かったら昇給やボーナスをやってもいいかと業者に確認したら、「節度を失うことなきようお願いする」と予想外の回答。近所のフィリピン人メイド同士が絶えず情報交換しているので、一方的に相場を上げたりすると、近所迷惑になるからだ。

 メイドに関しては、日本人がなかなか使いこなせない。対等の人間できつく命令調で使うことに慣れていないからだ。香港時代も言われたことがある。「彼女たちとは、異なる階級の人で、割り切ったほうがいい。彼女たちもこっちのことを同じように思っている。家族の一員とか、こういうのは日本人の妄想で、彼女たちが逆に戸惑うこともある」

 常識と非常識、世の中は広い。