TVが花に取って代わられる日、進化なきモノは消滅する

 リビングといえば、大きなテレビが定番。我が家のクアラルンプール新居のリビングでは、テレビの購入を見送った。

 テレビをほとんど見ないからだ。上海時代でも、1ヶ月の視聴時間は3時間あるかないか。だとすれば、年間36時間、超長期間償却で10年で考えて360時間。8万円程度の購入価格で計算すれば、時間当たりの「TV代」はなんと200円以上もする。

 5~6年前の講演会では、私は「テレビという商品は、ある日市場から消える。テレビという言葉はある日死語になる」と語ったが、自分が実践者になったようだ。

 私は基本的にテレビは、ニュース番組しか見ないので、いまはパソコンですべて済ませている。あとは恥ずかしい話だが、最近のインターネットテレビはやたら選択機能が多くて面倒臭い。いっぱい番組があっても、見るのは2~3個だけで何だか損した気分だ。

 テレビという機能自体が薄弱化している。商品や企業も、長いことをやって気が付いたら用なし。こうならないためにも、進化が絶対に必要だ。

 我が家のリビングにぽかんと空いたTV空間には、大きな花が飾られる。いままではTV視線の邪魔になることから飾れなかった花が堂々と登場し、リビングの主役を演じる。ブラボー!