マイホームを求めて、マレーシア住宅事情いろいろ

 日曜朝、クアラルンプール東北郊外のブキット・ティンギへ不動産物件の下見。

110424_2KL東北郊外にあるブキット・ティンギの物件

 高速道路を走ること35分、左側に見えてくる開発中の一角が今日見学するビラ・ムティエラ(Villa Mutiara)。ヒルサイド、森に囲まれる23エーカーの土地、2本の渓流に囲まれるリゾート地に80戸のビラが建つ。KL通勤圏内ということで人気が集まったか、第1期はすでに完売、今日見学するのは2年後竣工予定の第2期のモデルハウスである。

110424_3110424b_3モデルハウス内部(内装は別途)

 土地500平米付き、建坪290平米の一戸建て、価格は188万リンギット(6000万円弱)からという物件。マレーシア平均的な2~3世帯住宅で、部屋数こそ多いが、一つひとつの部屋が小さく、建物の中はリビング以外壁だらけという感じ。全体的に一見悪くない印象だが、ディテールに問題が多い――。トイレのドアを開けると便器に当たるような設計はなぜ平気でするのだろうか。屋外に電源コンセントが全く設けられていない(車の車内掃除に掃除機が使えなくなるし、屋外での食事も制限されてしまう)・・・。

110424_4トイレのドアを開けると便器に当たる
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 海抜1200メートルというので、冷涼な空気を想像していたのだが、まったく違う。結構暑い。しかも、構内には暑さを吸収してくれる樹木が少なく、太陽が燦々と猛威を振るう・・・。文句をいうつもりはない。デベロッパーは利益最大化のため、コストの削減は当然のことであろう。恐らくどこの物件を見ても似たり寄ったりして大差はないだろうから、私は一層、自分で家を建てる一念を強めた――。土地を買って、自分のライフスタイルにマッチする設計を自分でし、納得のいくマイホームを自分の手によって作り上げていきたい。時間と労力がかかり、必ずしもコスト削減につながらないだろうが・・・。