マレーシア移住はどんどん難しくなっていく

 火曜の朝、3回目の土地下見。クアラルンプール国際空港の近辺で、ネグリ・センビラン州のリゾート開発地。1万2000スクェアフィート(320坪程度)、33万リンギット(ちょうど1000万円)。

 国際空港まで18キロ、将来のシンガポールKL新幹線のスランバン駅まで15キロ、相場も、ポテンシャル的にも申し分ない。ただ、格安過ぎて外国人最低購入基準の50万リンギット(州規定)を下回ってしまう(この問題は当初からあった)ので、かなり難航しそうだ。

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 すでに発表されたとおり、クアラルンプール周辺のスランゴール州の外国人による土地・不動産取得基準が大幅に引き上げられた。マレーシア移住はどんどん厳しくなり、ハードルがどんどん引き上げられ、そのうち、今日のオーストラリアやカナダ、ハワイになっていくだろうと、ここ1年、マレーシアに住んでそう感じて確信したのである。

 全体的に、マレーシアの国家基盤とインフラがしっかりしている。政治体制が安定しているし、社会的動乱も皆無で、インフラ関連は先進国の香港に比べても何ら遜色がない。なのに、なのにですよ、生活コストが安い。さらにいうと、日本の台風や地震の報道に接するたびに、マレーシアの自然の穏やかさを再確認させられるのである。台風や地震がまったくない(そのためか、家が薄っぺらになりがち)。

 いつまでも、マレーシア移住が簡単であり続けるはずがない。考えてみればごく自然な流れだということが分かる。