心の疲労と体の疲労、強気と弱気

 人間の疲労って、心の疲労と体の疲労がある。私の場合、前者のとき強気になり、後者のとき弱気になる。いまの私は後者。

 この一週間の中国出張はまさに地獄のスケジュール。身体の疲労で弱気になっている。エレベーターを待っている間に、立ったまま居眠りをしてしまい、気を取り戻した時恐怖感に包まれる。「突然死」を意識した瞬間である。

 「立花さんの仕事は、肉体労働と頭脳労働のミックスだから、年を取ってきたら、不労所得の収入を作って、ゆっくりしたほうがいいですよ」と、最近複数の友人に勧められるが、私は実はなかなか不労所得を作れる身分、性分ではないのである。極めて不器用だ。いまのコンサルタントの仕事が大好きで大好きで、体を張ってでも最後までやり通したい。

 といっても、年はどこまで強気を許してくれるか分からない。50になった人間には限界が見えてくる時期だ。55歳の準引退宣言を覆すつもりはまったくなく、あと5年でまずは中国業務からフェードアウトする。アジアで教育、ボランティア中心の仕事を進めながら余生をのんびり過ごしたいと思う。
 
 明日土曜日、午前中最後のアポをこなして、夕方4時上海発のマレーシア航空便で南国へ帰還する。