潜在問題の顕在化、ホーチミンでの人事労務セミナー

 6月18日(木)、ホーチミンの日航ホテル・サイゴンでセミナー。

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 ベトナムの労働現場における「労」「使」の身分位置付けの混同に伴う労務トラブルについてやや突っ込んだ解説を行った。中国でもすでに問題が深刻化している部分である。上級管理職が使用者の身分で権力を誇示する一方、賃金等金銭的な権利となれば豹変して全面的に「労働者身分」を主張する。また労働組合の賃上げ交渉にまで便乗して全従業員同一率の昇給で多大な利権を手に入れる・・・。

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 いわゆる労働法上の労働報酬と民事法上の経営委託報酬の一体化による労務管理上のリスク。さらにセミナーでは中堅育成の数々の問題点をも取り上げ、解決の方向性を提示した。

 中国と比べると労働者の権利意識がまだ薄く、様々な問題が潜在段階にあるため、企業としては見落としやすい。今日のセミナーはこのような潜在的問題をどんどん浮き上がらせ、経営者の早期リスク回避を呼び掛けるものとなった。

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