職業の消滅、会計士も需要低下する厳しい時代の到来

 会計士の職がなくなる。驚く。

 週刊ダイヤモンド8/22号掲載の特集には、「機械に奪われそうな仕事ランキング1~50位」が発表された。アメリカ発のデータで日本等その他の地域に100%当てはまるわけではないが、時代の流れを読むうえでのキーにはなる。

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 先日、ベトナムで会計アウトソーシング先を検討する際、ある関係者がこういう。「ベトナムの会計事務、実はとっても簡単な単純業務。誰でも少し勉強すればできるはずだ」。ベトナムは月次経理会計以外に、四半期ごとのVAT(付加価値税)やCIT(法人税)の申告など、私からすれば大変煩雑な業務に見えてしまうが、実はすべて専用ソフトと電子申告を駆使して効率よく処理されているようだ。

 私が大学で建築を勉強した。当時、建築士は図面が書けるという技能で高い付加価値を有していた。しかしその後CADオペが普及して「おれは建築図面が描けるぞ」などと自慢できなくなった。結果的に建築士は最終的図面認証、あるいは公認会計士は年度監査書類の認証といった資格認証が中核機能になってしまうと、業界の競争が一段と激化する。

 付加価値を出していかないと食べていけない。建築業界のことは最近すっかり疎くなったので分からないが、会計についていえば、たとえば財務会計よりも、管理会計で独自色を出せるスペシャリストなら十分に活躍できるだろう。それぞれの活路を見出すべく必死で考え、試行錯誤を繰り返していくのである。

 私の職業である経営コンサルタント、かろうじて冒頭ランキングのワースト50に入っていないが、決して慢心の余裕がなく油断もできない。企業は突然死というが、職業はゆで蛙状態の慢性死でもっと怖い。誰のせいでもない。社会や時代の変化に追いつけない自己責任としか言いようがない。こういう厳しい時代である。

コメント: 職業の消滅、会計士も需要低下する厳しい時代の到来

  1. 機械化が進むにつれて、ホワイトカラーも、ブルーカラーも、過剰供給はさけられないですね。

    それにも関わらず、学校教育は、ホワイトカラー、ブルーカラーの養成に直結するような人材の育成に力を入れるばかりです。

    これは安い労働市場を常に確保したいという経済界の陰謀でしょうか(笑)。

    もっとも、もう一、二世代経てば、基本教育もまともに受けられない人たちがいっぱいになりますから、専門職業まで進める人材は減っていき、一時的にせよ受給は緩和されるのではないでしょうか。

    1. 荒川さん、本当におっしゃる通りですよ。学校教育という川上から連鎖的反応が起きていますね。教育業界も供給過剰の一方、企業界では中核人材の不足で悲鳴を上げていたりする。何というミスマッチでしょうね。まあ、激変の時代ですね。

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