5月1日(月)朝、1920年代のフランス統治時代に避暑地として栄えた街、バーナー高原へ。「世界最長」と「発着地の高低差」の2つでギネス認定をもつ名物ロープウェイに乗車。
午後、一旦ダナンのホテルにもどり休憩。夕方再び出動して30分のドライブで、ホイアンに到着。これも定番の名所めぐりでまず、来遠橋(日本橋)の前で記念撮影。
そしてホイアンの古い街並みを散策。といっても、古城の風情を感じる余裕がなく、人、人、人、どこへいっても人。ベトナムは終戦記念日とメーデーの連休真っ只中、いわゆる行楽シーズンである。
時期的に悪かったせいもあろうが、ホイアンの観光地化がかなり進んでいることも事実。いや、何もホイアンに限った話ではない。どこも似たような状況だ。
観光業で糧を得る街にとって、文化財や自然景観などの観光資源は商材となるわけだ。商材化という変質それ自体がある種の消耗を意味し、場合によっては瞬間的あるいは慢性的な破壊にもなり得る。
大量の観光客が景観の破壊にほかならない。そして観光客も同時に破壊された景観の被害者でもある。そういう対立や矛盾を抱えつつも、産業としての観光業は経済的利益を上げ、国家のGDPに貢献していく・・・。
と、つぶやきながら、ホイアンの街はいつの間にか夜の帳に包まれ、幻想的なランタンの灯りが一面と広がる。「幻想的」というのは、観光ガイドブックにある定番の表現だが、実際にはどうであろうか。
何ともいえない。