上司否定ほど嬉しいことない、部下の成長を喜ぶ

 先日、某顧客の問題解決に私がA案を提出したところ、部下のZさんがB案を出してきた。

 よく見ると、B案はA案に対する修正や補足よりも、本質的にA案を否定するものだった。早速その根拠を読んでみると、1、2、3と演繹的な論証が理路整然と並べられている。私のA案よりも、顧客企業側のリスクがさらに軽減できる提案である。また中国の現状をも十分に折り込んだところが特に頷ける。

 早速顧客企業に再コメントをする――。私のA案よりも部下のZさんのB案の優越性を説明し、B案を推奨したいと、事実上のA案撤回とした。

 部下に否定されるほど嬉しいことはない。上司の不快を買うリスクを背負っての進言、世の中これ以上の忠誠心はあるまい。顧客に対する忠誠心だ。顧客に対する忠誠心はすべてを凌駕する。それが経営者である私の価値観と経営理念に完全合致する。

 B案を読んでいると、A案を明確に否定する表現、特に私は嬉しい。私は欧米企業出身のせいもあって、回りくどい社交辞令よりも、歯切れのよい意思表明を好む。情緒的な形容詞使用よりも、ロジカルな論証を好む。いずれもクリアしたB案の提案意見だった。100点満点。

 ありがとう、Zさん。心から感謝する。

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