ハロン湾クルーズ(1)~クルーズ船に乗り込む、キャビンの居住性

 ハイフォン出張を終えたところで週末を利用して、2泊3日のハロン湾クルーズに出かける。

 今回利用するエラ2号(Era Cruises)のクルーズ船は、完成したばかりの新造船である。何よりも、キャビンの部屋が広い。普通の宿泊船の部屋と比べ、2~3倍の広さがあるという。私は基本的にクルーズ中に下船してアクティビティに参加するつもりはないので、キャビンの居住性は何より重要視する。

 ハイフォン市内からハロン湾までは従来迂回路しかなく、車で片道2時間近くもかかっていた。運がよく、旅の直前に高速道路がなんと竣工し開通したのだった。さらに、エラクルーズは従来のハロンではなく、ハイフォン市街地から車で30分という至近距離にあるCat Hai新港の発着になっているため、アクセスが数段と便利になった。

乗船客を迎えるクルー

 11月30日(金)昼、乗船。

 荷物は大きいスーツケースを港のクルーズオフィスに預け、残りの荷物もタッチすることなく、すべてスタッフが船内の部屋まで運んでくれるので、身軽。乗船すると、まずレストランに集合し、日程や乗船中注意事項の説明を受ける。ベトナム人スタッフはみんな英語が流暢。コミュニケーションの支障はまったくない。

 部屋は最上階デッキ2のキング・テラス。スタンダードの料金だったが、私は旅行会社やトラベル・サイトを通さず、直接にクルーズ会社にコンタクトを取ったため、手数料分を差し引いた優遇措置を講じてくれた。最近、旅行関係の「最安値」というのは、トラベル・サイトだったり、あるいは今回のような直接ウェブ予約だったり定かではないので、都度比較することが大切だ。

 部屋は上等だ。何よりも広い。バスルームは何もここまでスペースを取らなくてもいいのにと言いたくなるくらいに広い。

 家具や調度品も上等だ。欧州直輸入とされる上品なものが備え付けられている。ただエアコンだけは中国ブランドが使われている。もちろん乗船中にはギンギンに部屋を冷やしてくれ、何の不都合もなかった。

 素晴らしい部屋だ。一言でいうと、陸上のラグジュアリーホテルと何ら変わりない。いや、それ以上かもしれない。クルーズ中に閉じ籠る予定である私にとっては最上の空間となる。

<次回>