苦労して食す甘味、私だけの甘苦上海航空

 4日間の出張が終わりました。帰途につこうと、北京首都空港第3ターミナルに到着。チェックインカウンターに行くと、予約した便よりも早い便に空席があったので、早速フライト変更。出発まであと25分、そのまま搭乗口へ一路と小走り!

 セキュリティーチェックも空いていて、搭乗口もすぐそこ。運がついている。最後3番目で飛行機に搭乗すると、すぐに離陸体勢に入った。

 上海航空9112便、虹橋行き、予定時刻より5分早く搭乗口を離れ、滑走に入る。

 20時ジャスト、テイクオフ。

 まだ何も食べていません。秘書は、この時間ならしっかりした夕食が出るだろうと言っていましたが、私は、期待するなと笑いました。中国流の夕食時間帯はとっくに過ぎていて、夜食の時間です。案の定、紙ボックスの点心しか出ません。パサパサしたサンドイッチ、ピーナッツ、ザーサイ、アップルドライフルーツ、シロップ漬けフルーツパック・・・ 無神経な組み合わせ。

 私が興味を持ったのは、シロップ漬けフルーツのパックです。蜜柑などのフルーツ盛り合わせで、ゼリー状ではなく、完全液体シロップに浸けてあります。要は、昔懐かしいフルーツ缶詰の中身です。バック一杯に詰まっている、しかも、フォークやスプーンの食器セットがついていない。どうやって食べようかと知恵を絞ります。

 まず、封のシールの一角をそっと開け、シロップをこぼれないように注意深くすすってから、ゆっくりとシール全体をはずします。スプーンがないので、いやでも、あま~い汁をまず全部飲み干してから、容器を口に付けて、叩きながら中身のフルーツを口内に落としていきます。

 しかし、やはり事件発生。斜め前列の中国人のおじさんが、勢いよく、シロップパックを開けようとすると、一気にシロップが吹き出て、ズボン一面にこぼれました。

 アッヤ~・・・ 大変だ!ピンポン~、ピンポン~、呼び出しボタンを押し続けるおじさん。やっと駆けつけた綺麗な客室乗務員が無表情に大量のティッシュを渡す。シロップをティッシュでふき取っていくと、紙がどんどん分解して、無数の紙かすとなってはべっとりとズボンの生地にくっ付く。事態が悪化する一方・・・

 今回のシロップ事件は、乗務員の業務日誌に記載されるのだろうか?また、それを顧客サービス部、機内食ケータリング部に報告されるのだろうか?この事件は、機内食の再設計・品質改善、機内サービス改善の重要な材料になっているはずです。にもかかわらず、おそらく現場レベルで抹殺されてしまうのでしょう。それよりも、品質改善に、航空会社の経営陣が熱意を持っているのだろうか?

 夜間飛行の暗闇の中、リーディングライトを点けて、機内誌をパラパラとめくると、航空会社の董事長や経営陣の現場視察や授賞式出席の写真が誌面のあっちこっちに載っている・・・個人崇拝よりも、ゴマすりの傑作。大きな時代錯誤で、恥ずかしくないのかな・・・

 董事長のおっさんのヨレヨレ顔よりも、乗客が見たいのは、客室乗務員の可愛い笑顔ではないか!

 これくらいも分からない航空会社は、いつまでも三流です。いや、四流、五流です。

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