<上海>焼肉・スタミナ苑、油煙と銀シャリの旨い店

 北京出張から帰還。3月6日22時、上海航空9112便、上海虹橋空港にタッチダウン。

 もう、腹ペコ。出迎えに来てくれた会社の運転手の笑顔で、疲れが吹っ飛びましたが、胃袋の飢餓状態は改善されていません。この時間帯に開いている店は限られています。即決、虹橋空港に近い焼肉屋「丸ちゃんのスタミナ苑」に直行。

 「スタミナ苑」は、肉専門貿易業者の丸ちゃんの直営店です。だから、肉が旨い。というよりも、ご飯がもっと旨い。あの銀シャリを食べると、まるで日本に帰ったような喜びと幸せが一杯になります。

 22時30分、「スタミナ苑」到着。

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 2階にあるこの店ですが、1階の入り口、エスカレーターに乗る前の段階ですでに、煙と匂いを感知します。換気設備が悪いのか、店主がわざとこうしたのかは知りませんが、私は、この油煙が大好きなのです。全身の神経が、瞬間に興奮でビリビリッと震えだし、食欲シグナルを大脳に送り込みます。デブ症の私ですが、このときだけ、動くエスカレーターのノロノロさに苛立ちを覚え、軽快な小走りで巨体を最速に移動させ、あっというまに店内に駆け込む。

 ガラガラ・・・、戸を開けると、店内は相変わらず、油煙むんむん。不況もあってか、昔ほどの満席状態ではないのですが、5~6組の日本人がわいわいと賑わっていました。よく見ると、スーツケースは何個も客席に置いてあったので、きっと私のような虹橋空港から直行の出張族なんでしょうね。夜中2時まで営業しているこの店は、遅便で到着する出張族のオアシスです。出張の疲れは、やっぱり、スタミナで解消するのです!

 さっそく注文。まずは、第一ラウンド、定番の赤みっくす(カルビ、ハラミ系)と牛タン塩、キムチ、焼野菜、そして欲張りのユッケも加わる。飲み物は、今日は焼酎の「閻魔」ボトル。それに、喉が渇いたので、冷たいウーロン茶も・・・

 私は、焼肉に、一切、タレを付けません。塩少々、軽くレモン汁をつけて食べます。

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 良い肉に、たっぷりタレをつけるほど、食材と料理人に失礼なことはないというのが、私の主義です(タレ派の皆さん、すみません、あくまでも私の好みと主義ですが・・・)。焼き鳥もそうです、完全塩派(レバーとつくねだけ除外)です。連れがタレを注文すると、社員や親友など仲の良い人なら、私は容赦なくにらみつけます、「タレなんかやったら、味蕾がダメになるぞ!」 ちなみに、私の秘書は、タレ派で、いつも私が不満をぶつけます。

 社員教育には、「食育」も含まれなければなりません!

 私は、味の頑固者、味の独裁者なのです。

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 今日の肉も抜群によろしい。早速、第二ラウンドに入ります。今度は、白ミックス(ホルモン系)と玉ねぎ漬け焼肉(大きな壷でサーブされる)です。ホルモンは、ジュージューと焼いていると、大部分の油が落ち、コリコリ感と脂肪のジューシーさが絶妙なハーモニーを織り成す。いよいよ、幸福の頂点に登り詰めようとする・・・

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 フィナーレーは、コムタンスープ(骨付き)とあの銀シャリのご飯でございます。コムタンスープはとても旨みが素晴らしいのですが、だいぶ油が表面に浮いているので、気になります。煮込み工程のコントロールに問題ありです。でも、銀シャリが素晴らしく、若干脂っこいコムタンスープでも、美味しくいただけました。

 ご馳走様でした。今日も、幸せな一日でした。北京セミナーに来てくださったお客様、運転手の笑顔、がんばるスタッフの姿、そして、締めくくりは、この美味しい焼肉・・・ 感謝の気持ちで一杯です。

 生きていることって、本当に素晴らしい。ありがとう!