ロンボク空港。2年半前に、島の観光産業の成長を目指してオープンさせたピカピカの新空港である。が、不思議なことが多い。
まずは、空港税。いまだに空港で専用ブースを設置して現金徴収するのがかなり珍しい。というよりも、航空券購入時点の自動一括支払が世の常識になった今日、まさかと驚く乗客がほとんど。中に、出国時点でインドネシアルピアを使い切った乗客も多く、しかも、なんと空港税はクレジットカードでの支払いが不可となると、立ち往生状態だ。
次に、出発ロビーに何とトイレが設置されていない。搭乗前のパスポートと搭乗券の照合と手荷物のセキュリティーチェックを終えた乗客は、トイレのために再度外に出るのも億劫だから、そこで我慢してしまう。問題はここから。我慢した乗客は今度飛行機に搭乗すると、機内トイレに殺到。いよいよ滑走して離陸直前まで、機内トイレ前は長蛇の列。
さらに、出発ロビーに、売店が皆無。まさか、トイレがないから飲み食いご法度とでもいいたいのか。それにしても、こういう場所は絶大な商機が転がっているのに、独占的なビジネスを放棄するとは信じがたいものである。
誠に不思議なロンボク空港である。
<終わり>