新型コロナウイルスのなか、Webセミナーが威力発揮する

 新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、出張ができずに、Webセミナーを増やしている。

 対面セミナーを十数年もやってきたので、参加者の方々のリアルな表情を確認しながら喋ることに慣れたせいか、当初はかなり違和感があった。ただ何回もやっている間に、カメラレンズに話しかけることに慣れてきた。

 パワーポイントよりも、白板好きな私は今日はじめて、Webセミナーにもリアル白板を動員した。白板に板書する。同じ内容を毎回毎回繰り返し板書していると、いかに非効率かと思われることもあろう。しかし、私は決して利便性を図ってパワーポイントを使わないには、理由がある。

 「読む」と「書く」。人間が目で文字を追うのと、手で文字を書くのと、その学習効果がまるで違うからだ。

 手で書いている間に、書かれた文字を咀嚼し、その意味を消化していく。さらに、文字が単語になり、単語の連結によって要素関連のフロー図が出来上がると、要素と要素の間の因果関係が浮かび上がり、論理的思考が進み、ロジカルシンキングの力がどんどん鍛えられるのである。その先は、いうまでもなく、論理的な結論を導き出すのが目的地である。

 そんな理由で毎回、書いているし、白板マーカーのインクの香りが大好きである。

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