安倍擁護派の学者や専門家たち、国益擁護こそが保守の原点

 安倍政権から講演料、原稿料、研究費をもらったり、ご馳走になったりする評論家や作家、学者、専門家は、安倍政権を擁護する。

 これは当たり前だ。人から恩恵を受けたら、お返しが当然必要だ。ただ、その「恩恵」の原資は、安倍氏個人のポケットマネーではない。国民の血税なのである。

 故に、国益に反しての安倍擁護は、状況によって少なくとも良心的倫理的問題が生じる。その評論家や専門家、学者本人が安倍氏擁護のための擁護をしているかどうかである。

 擁護のための擁護は、いかにも強引な論拠づくりだったり、非論理的な文脈だったり、少しでも理性的な人ならすぐに分かることだ。

 凶悪犯のために弁護する弁護士はどうだろう。それはまったく問題ない。なぜなら、凶悪犯というクライアント個人の金を受け取って弁護するわけだから。

 そういうことで、御用たちは、生計のためやむを得ないとはいえ、専門家の誇りや矜持、職業倫理をドブに捨てることで、いささか良心の呵責はないのだろうか。

 最後に付け加えておこう。私は保守右翼である。昨年末までは、安倍自民党政権を支持してきた。変節ではない。安倍政権よりも国益を最重要とするのが保守の原点だと思っているからだ。

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