コロナ変種株再燃、天罰下される動乱時代の幕開け

 BA.5変異株でコロナは再燃の様相を呈している。ここで指摘したいのは、「マスク不要・ワクチン不要」というダブル不要論の非論理性。

 ダブル不要論が正当化できる条件は、たった1つだけ――「コロナはタダの風邪」。しかし、コロナの後遺症がすでに数多くの症例によって証明され、確固たる事実となっている。たとえ自分に後遺症を残してもいいといっても、他人への感染遮断という社会的責任を考えなければならない。
 
 防護措置は、2通りある。1つは、マスクや社会的距離といった「物理的遮断」。もう1つは、ワクチンという「化学的遮断」。マスクもワクチンも不要というダブル不要論は、物理的遮断も化学的遮断も二重否定する非論理的な言説だ。

 ワクチンについては、社会的治験中で、中長期的副作用の検証が終わったとはいえない。さらにワクチンの開発はウイルスの変異スピードに追いつかないことも徐々に証明された以上、接種の是非は各人・保護者の自主的判断に委ねられる。私自身も接種を保留としている。ただし決して反ワクチン派ではない。

 したがって、残される選択肢は物理的遮断のみだ。これも繰り返してきたが、私は中国の「ゼロコロナ」型政策を支持している。ゼロコロナ政策は、物理的遮断である。それは決して感染そのものをゼロにするのではなく、感染者数のゼロ桁数を減らすものだと私は認識している。

 経済の問題やら人権の問題やらいろいろある。これらを理由に物理的遮断を否定する意見もあってしかるべきだ。最終的に社会・国家レベルにおける損得の評価は歴史に委ねるべきだろう。

 最後に、陰謀論に触れたい。「マスク不要・ワクチン不要」のダブル不要論者の多くは、陰謀論者でもある。「陰謀説」は仮説の1つとして肯定も否定もできない。いろんな仮説を立て、その下で損得を天秤にかける。国家も個人も同じだ。私個人的には、「マスク必要・ワクチン保留」である。

 最後の最後、無根拠な一言を付け加える。コロナは神が人類に下した天罰だ。科学ですべてに打ち勝てると勘違いしている人類は愚かすぎる。昨日にはもう戻れない。平和時代はもう終わったのだ。天は自ら助くる者を助く。

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