二つのベッドともシーツ交換をお願いします!これで完璧だ!

 環境保全への協力を呼びかけるホテルが増えています。毎日のシーツ交換やタオル交換をなるべく減らす、という大変素晴らしい趣旨です。タオルは2~3日使っても平気ですが、私の場合、アレルギー性鼻炎のため、シーツだけは毎日交換してほしいのです。

 宿泊客の交換希望有無の意思表示については、大抵のホテルは、緑色のカードを用意しています。ただ、ホテルによって、ベッドに緑色カードを置くタイプ、或いは置かないタイプの二つまったく違う意思表示方法が使われています。毎回、ホテルに泊まると、いったいどっちなのかと、緑色カードに書かれた内容を読まなければ分かりません。

 昨日、泊まった上海ヒルトンは、「シーツ交換希望の場合、緑色カードを交換したいベッドの枕の上に置いてください」となっています。私は、文字に大変敏感な人で、これで困ったと。

 私と妻が使ったのは、ベッド二つのツインルームでした。しかし、緑色カードは一枚しかありません。二つのベッドともに、交換して欲しい場合、どうすればよいのか、苦慮しました。

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 いろんな選択肢があります。

 選択肢その1、どちらか一つのベッドの枕にカードを置けば、二つとも交換してくれるだろうと期待する。

 選択肢その2、どちらか一つのベッドの枕にカードを置いて、ハウスキーキング(客室)係に電話して、二台分のシーツ交換を口頭依頼する。

 選択肢その3、どちらか一つのベッドの枕にカードを置いて、もう一つのベッドに、「シーツ交換」のメモ書きを残す。

 選択肢その4、写真の通り、二つのベッドの枕をベッド間の小机の上に引き寄せて、緑色カードを二つの枕の接点上方中央部に置いて、どちらの枕にもカードがかかっていることで、二台ともにシース交換希望との意思表示をする。

 私は、選択肢4にしました。電話もメモ書きもする必要がなく、なお且つこのように写真を一枚撮っておけば、意思表示のエビデンスにもなります。

 法務コンサルティング現場での解釈をしますと、以下の通りです。

 選択肢1は、論外です。

 選択肢2の口頭伝達は、基本的に法的証拠の要件を具備しないことで、これも採用できません。

 選択肢3は、一見、意思伝達が完璧だとは思われがちですが、ただ、法的に、厳格的な意味でいうと、「緑色のカードをベッドの枕の上に置く」という条件ですので、「緑色カード」を、「メモ書き」で代用できるという法的根拠がないため、当該選択肢採用のリスクは依然と存在します。

 選択肢4の場合、まず、緑色カードに書かれた規則条件のすべてを満たしています。これはまず「法的根拠」要件の充足で、なおかつ、写真に収めておけば、「証拠」要件も充足し、「根拠」+「証拠」でリスクをほぼ最小限に抑えることができます。それだけでなく、電話するとかメモ書きするとかにかかるコストも省けて、経済性的にもベスト選択と言えます。

 と、自画自賛していると、

 「あなた、そんなこといつも考えて、疲れません?」と妻から文句を言われます。

 せっかく、ホテルでリラックスしているのに・・・仕方がありません。職業柄の癖は、抜けようがありません。

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