張家港・無錫・蘇州出張(1)

 木曜日と金曜日の両日は、江蘇省出張。定例の地方顧客回りです。今回は張家港と無錫、蘇州でした。

 木曜日は、張家港。

 午前10時上海を出発して、渋滞もなく、12時に張家港到着。市内のレストランで簡単なランチを済ませての顧客訪問となります。

22353 張家港でランチ、これで16元、スープはサービス。

 顧客A社は、全般的に人事制度がしっかりしていますが、個別社員の退職トラブルが発生しています。新労働契約法の元で、自己都合の退職では経済補償金が出ません。何とか補償金を引き出そうと、色々な交渉を会社に仕掛けてくる社員がいます。これは、そういう考えを持たせてしまう労働契約法の立法失敗です。でも、法律は法律で変えることができません。どうすれば良いのか、企業と一緒に考えるしかありません。基本的に信賞必罰の制度の徹底しかありません。ただ、言うは易し行うは難し・・・顧客企業の状況を見ながら、色々な施策の提案がわれわれの仕事です。

22353_2 出張途中、撮影した太湖

 張家港の顧客B社では、就業規則草案の説明と協議です。興した原案は、50数ページもあります。少し集約してボリュームを落としましょうかと打診しますが、きちんとしたコンプライアンスとリスク管理を望まれたので、そのまま協議が進みます。日本人管理部長の方、会議中でも携帯に電話がひっきりなしにかかってきます。心身ともにかかる重圧でメンタルケアの面を心配します。現地で悪戦苦闘の日本人企業戦士、もう少し労わってあげてくださいと本社に叫びたくなります。

22353_3 汚染だらけの太湖で、逞しく、美しく

 今日、金曜日は午前中まず蘇州へ向かいます。蘇州は、工業園区の顧客C社です。短納期の受注で原材料を仕入れた時点で、取引先から注文キャンセルの知らせ。特注製品なので、作ってしまった以上どうしようもありません。しかし、相手が一元も払ってくれません・・・。違約でとりあえず弁護士レターを出しますが、先方取引先が中国企業で交渉の難航が予想されます。不況の嵐で、このC社も第一四半期は受注がほとんどなく、ようやく4月に入って状況が好転した矢先のアクシデントでした。何とか最善を尽くしたい。

<次回>