張家港・無錫・蘇州出張(2)

<前回>

22375 運転手と一緒にランチ、太湖の見えるレストランは素晴らしい

 金曜の昼、早く無錫につきました。約束の時間まで2時間もあるので、太湖を眺めてゆっくりと、同行スタッフと運転手と一緒に昼食をとることにしました。場所は、太湖の畔にある1881半島酒店(1881ペニンシュラ・ホテル)の1階レストラン。ペニンシュラといっても、香港系ではありますが、あの世界的に有名なペニンシュラとは無関係です。

 こじんまりとしたブディックホテル(デザイナーズ・ホテル?)で、サービスマンもニコニコと笑顔を見せます。このランクのホテルにしては、一晩1000元以上もするとは少々高い。でも、場所は場所、レイク・フロントという絶好なロケーションです。

 レストランは、1階、湖の絶景が最高です。

22375_2太湖銀魚の茶碗蒸し
22375b_2 太湖銀魚のフライ

 もちろん、太湖料理です。中国では、「海鮮料理」のほかに、「河鮮料理」があります。太湖は豊かな「河鮮」の漁場です。「太湖三宝」と呼ばれる銀魚(シラウオ)、エツ、白エビのほか、カニや様々な淡水魚の漁獲量もかなりあります。汚染問題が取り上げられてからは、地元政府が一生懸命保全作業に取り組み、話によると、最近大分改善されたそうです。

 まず、銀魚料理、から揚げと茶碗蒸しの二品を注文しました。この魚は、体長3~5センチしかなく、細くやわらかくて体が透き通っています。新鮮な魚ほど、腹部のはらわたが透き通って緑っぽく見えるそうです。とても、淡白な味です。

22375_3太湖田螺(タニシ)
22375b_3 太湖海老

 次は、田螺(タニシ)です。これは、今回生抽蒸しという調理法にしました。生抽(センチョウ)は、中国の黒紫色の濃口醤油の一つで、豆と小麦で麹を作り、塩と水を混ぜて発酵熟成させて作り、濃厚な香りが特徴で、スーパー醤油とも言われています。 広東省のたまり醤油は、生抽にカラメルを加えて作ります。

 生抽で作られた田螺は、その汁と一緒にチュッチュッと音を立てながら食べるのです。田螺の尾っぽのところは、カットされていて、空気が抜けるようになっています。それもストロー原理で、吸い取って食べられるようにするためです。

 日本料理の場合、丁寧に砂出しされたサザエは、柔らかい尾っぽが食べられます。私は、その尾っぽが大好きなのです。少し苦味があってお酒にあわせる珍味としては最高です。けれど、田螺の尾っぽは、完全に無理です、砂じゃりじゃりしています。

 一緒に食べる運転手は、大の田螺ファンで、大喜びしてくれました。物凄いスピードでチュッチュッして食べていると、あっという間に完食。運転手仲間はこの田螺をつまみにしてビールを飲むと、何皿でも食べられるそうです。

22375_4 太湖田うなぎラーメン
22375b_4 帰途の高速料金所で見た12メートルもある超ロングリムジン

 最後に田うなぎラーメン、これも濃厚な醤油風味でかなりのボリュームでした。

 午後2時すぎから4時半まで、無錫にある顧客D社で人事制度構築の相談と人事部担当スタッフの方々の質疑応答。

 これで二日間の出張が終了。夕焼けの中、上海に向けて帰途につきます。

<終わり>