食い倒れムアール(1)~不思議なチキンライスボール

 12月27日(日)から3泊4日の食い倒れツアーに出る。朝8時半、自宅を出発。車で南下。向かうは、マラッカ海峡に面する港町ムアール(Muar)。200kmの距離だと、2時間余りのドライブで、休憩なしで行けるのがいい。

ムアール・トレーダーズ・ホテルに宿泊する

 正午前にムアールに到着。早すぎてホテルはまだチェックインできない。荷物を預けて、早速街に繰り出す。1軒目は名物料理チキンライスボールの芳美(Hong Bee)海南鶏飯粒。時間が早いので、空席がすぐにあった。

 チキンライスボールといえば、もともとマラッカの名物(参照:『マラッカの風(3)~鶏飯粒が旨い!カンポンチキンの醍醐味』)。マラッカと比べると、どう違うのだろうか。

 まず、サイズが大きい。マラッカのは直径3cm弱だが、ムアール版チキンライスボールは直径5cmほどあり、ゴルフボールほど大きい。ライスボールよりも、丸く作られたおにぎりといったほうがいい。もともと普通の炊き込み海南鶏飯(チキンライス)だが、なぜわざわざボールにするのか。

 一説によれば、昔南洋にやってきた海南系のチャイニーズに肉体労働者が多く、作業現場で簡単に食べられる弁当を用意するには、チキンライスボールのほうが都合がいい。これは納得できる。ただ1つ不思議なことがある。黒醤油ソースのかけ方。マラッカは普通に鶏肉にかけるのだが、ムアールはなぜかライスボースにかける。

 もしや、鶏肉なしのライスボールだけの食事だったのではないかと私は勝手に推測する。すると、日本のおにぎりとほぼ同一感覚になる。具なしだが……。

 旨い!おにぎり大好きである私には、チキンライスボールが最上の一品である。

<次回>

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