食い倒れムアール(8)~地元の「名門食堂」、ロンポ海鮮レストラン

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 ロンポ海鮮レストラン(Long Poh Seafood=泰国白蒸魚)。――地元の人で誰もが薦めてくれるレストラン。3日目の夕食は、ロンポへ行くことにした。

 ムアール市中心部からグラブに乗って10分ほどで着く。住宅街の一角にあるこのレストランは、地元の台所といったほうが適切。食堂のようなもので、家族の夕食を持ち帰るために調理を持っている客も多い。日本はなぜ持ち帰りを渋るのか。食あたりのリスクを取りたくないとか、美味しいうちに食べてほしいとか、そういうのは分かるが、結局商機ロスやフードロスにつながっていないか。それにしても、常夏のマレーシアでは、持ち帰りを食べて食あたりを起こしたという話はあまり聞かないけれど。

タイ風海老ココナッツカレー風味

 我が家でも、レストランで食事を取って、食べ切れない料理だけでなく、わざわざ翌日の食事用に持ち帰りを注文することが多い。どこのレストランも快く応じてくれる。特にコロナ以降、持ち帰りやフードデリバリーが飲食店の主な収入源になりつつある。日系の焼肉店では、生肉の持ち帰りも応じてくれている。

イカの塩卵炒め

 ロンポの料理は、期待を裏切らない。どれもうまい。食材が新鮮だし、味付けも良い。シーフードといえば、高価という印象があるが、この手のレストランになると、B級価格で食べられる。昔、「時価」の表示をみると、ついつい「いくら」と聞いてしまうが、あまりにも安いので、最近聞かなくなった。私のような大食いでたらふく食べても、せいぜい1人40~50リンギット(約1500円弱)。

カンクンのタイ風天ぷら

 タイ風海老ココナッツカレー風味、イカの塩卵炒め、カンクンのタイ風天ぷら、野菜炒め、白蒸魚、湯麺と食べ続けると、お腹がはちきれそうになる。最後の湯麺はビッグサイズが出てきて、もう無理だ。そのまま捨てるわけには行かないので、夜食に持ち帰りだ。勘定を締めてみると、1人53リンギット(約1400円)。安い。

白蒸魚

 ご馳走様でした。

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