会社を辞めるということは

 午前1時、やっと出張前の残務処理がとりあえず終わりました。さてと、ブログを見たら、木津さんの「私が会社を辞めた理由」が目に付きます。

 読み終えると、しばらく言葉も出ません。情景こそ若干違うものの、私がロイターを辞めたときに酷似するものがありました。給料が半減、上司の理不尽な行動に怒りを覚え、最後は会社を辞めていく・・・

 当初は、憤怒の心情を抑えきれないものが、時間が経つにつれ、少しずつ薄れ、そして今は逆に感謝の気持ちに転じてしまう~あの上司がいなかったら、今の私もいません~と思うと、ありがとうと言いたくなります。

 サラリーマンを辞めるとなると、唯一心配するのは、生計をどう立てるかです。いざ辞めてみると、生計は立つもんだということに気付きました。人間は、簡単に餓死しません。ただ、当初の2~3年は地獄のように苦しい。それを乗り越えると、また、違う種の苦しみが待っている・・・

 木津さんが書いた記事を読んで、びっくりされる読者もいるかと思います。ここまで過激な人事をやるかと、外資企業はそういう論理です。売上を上げている人が一番偉いのです。給料がべらぼうに高い人でも一夜にして辞めさせられたり、辞めたりします。雇用は非常に不安定です。ですから、香港でも、中国本土でも若干給料が安くても、日本企業の安定性と温情人事を求める人がたくさんいますよね。

 木津さんは、私の後輩であって、いま、人生劇場の新たな一幕を演じようとしています。彼なら、きっと乗り越えられます。強い生命力があります!

 さて、明朝6時家を出て、台北へ向かいます。これから出張の準備をします。明日、飛行機の中で爆睡します・・・。