節税には、とにかく海外移住がいちばん

 海外居住者である私は、日本の住民票を抜き(当然のことだが)、日本国内では住民税等の納税義務が消滅している。

 日本国内と海外の両方で仕事をしている友人から相談を求められたとき、節税したければとにかく海外移住がいちばんと勧めている。居住本拠地の税務上の判断は微妙であり、海外居住の確固たる明確な事実はいちばんだと思う。私の場合、日本一時帰国・出張の際はホテルを使っているくらい徹底している。

 日本は税金大国。同時に、税金無駄遣い大国でもある。税金の使い方には多くの国民は納得していない。私もその一員だ。

 納税は国民の義務である。「納税=愛国」ともいわれているが、それは、前提条件によっては必ずしも正しいとは限らない。税は正しく効率よく使ってはじめて国のためになる。税はあくまでも愛国の手段であって、目的ではない。税のあり方それ自体が歪んだところで、納税は愛国にならない。逆に税の無駄遣いを助長しかねない。

 私は日本人であり、日本人であることを、日本という国家を誇りに思っている。ただ、日本の税金はちっとも誇れない。前者と後者はまったくの別問題だ。悪法も法なりという。どんなことがあろうと、脱税は絶対にいけない。ただ、節税は、合法的な行為である以上、批判に値しないどころか、推奨すべきだと私は思っている。

 節税しましょう。

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