東京出張、快適な虹橋羽田便

 7日までは、東京セミナー出張。10月4日午後虹橋13:50発のANA便で、夕方17:30、羽田に到着した。

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 この虹橋・羽田便は、これ以上便利なものはない。11時過ぎに上海の自宅を出て、東京都内で夕食が食べられる。完全に国内出張感覚。だが、デメリットは、料金が高いこと。浦東・成田便に比べ、断然高い。ビジネスならまだしも、プライベートではちょっと考えるほどの値段設定だ。それだけ、価値のある路線だ。

 日本の空の玄関は?成田空港と答える人は多いだろうが、大きな誤認だ。2009年9月17日、台湾当局の交通部門が発表した「2008年アジア・太平洋地域の国際空港・旅客数ランキング」によると、アジアのトップエアポートは、羽田空港なのだ。羽田空港が1位、北京首都国際空港が2位、香港国際空港が3位だった。

 1~6位までの順位と旅客数は次の通り。
 1位、東京国際空港(羽田空港)(6675万人)
 2位、北京首都国際空港(5594万人)
 3位、香港国際空港(4786万人)
 4位、新バンコク国際空港(スワンナプーム国際空港)(3860万人)
 5位、シンガポール・チャンギ国際空港(3349万人)
 6位、成田国際空港(3349万人)

 羽田空港の国際化は、まったなしだ。

 竹中平蔵氏(慶大教授・小泉内閣金融担当、経済財政政策担当大臣)が、今年2月上海で講演したとき、以下のように述べた(要旨)。

 「羽田空港を2倍に拡張して24時間国際空港にしなければならない。東京は間違いなく世界一のビジネスセンターになる。東京のGDPはニューヨークを上回っているし、大企業の本社の立地数でも東京はニューヨークやロンドンを凌駕しているが、金融センターではない。それはアジア太平洋のハブとしての機能を持っていないからだ。羽田空港を2倍に拡張するには1兆円もかからない。定額給付金の半分以下だ。これを実現すれば日本のイメージは大きく変わる」

 日本は元気がない。東京も元気がない。2016年の五輪招致で東京は負けた。早くも20年五輪の捲土重来が叫ばれるなか、羽田空港の国際化はまったなしだ。

 私の大胆なプランは、羽田空港と成田空港の位置変えなのだ。羽田を首都メイン国際空港にし、成田をサブ国際空港にすることだ。すると、大きな変化が見られるに違いない。

 政治家や地方、特定利益集団の利害関係から脱却し、何が日本の国益になるかをよく考え、やるべきことをどんどんやってほしい。鳩山政権の国家戦略局は、寝る暇もないぞ!