日系企業の経費削減(1)~電気を消せ!

 「ソニーやパナソニック等大手企業の身に隠された導火線は、経済環境の悪化で引火された。彼らは、この難しい1年をどう乗り越えるか」

 今年初、中文経済誌「第一財経週刊」の報道。

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 「ランチ時間、上海延安東路海洋大厦27階から29階の事務所フロアに、光ひとつない。ここは、シャープ中国本部の所在地である。『給湯室や会議室を離れるときは、電気を消し忘れるな』と従業員が会社からリマインドされている」

 「・・・キヤノンは、会議室に飾る生花を造花に変えた。シャープも、中国国内63の事業所にビデオ会議システムを導入し、出張経費の削減に乗り出した。一部の日系企業は、出張者の人数を減らし、出張者の待遇も明らかに切り詰めている。また、接待費の削減も目立ち、予算が大幅カットされている」

 「大規模の経費削減で、日本人駐在員だけでなく、現地従業員の不安も募る。会社は大丈夫か?そして、自分たちのクビは大丈夫か・・・」

 「ソニーの中国現地従業員は、昇給ペースの停滞を懸念せずにいられない。・・・パナソニックの中国人従業員も同じだ。

 そして、私の知る限り、上記の企業ではないが、一部の日系企業では、日本人駐在員の給料・手当て減額も、相当なものだ。日本人のモチベーション低下も深刻に受け止めなければならない。

<次回>

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