「やはり、恵まれた家庭に育ったものですから。そのことに関して、自分自身の資産管理が極めてずさんであった」
11日、鳩山首相は、過去7年分の資産報告書を訂正したことに対して、説明し、陳謝した。
国会で当初「数百万程度ではないか」と言っていたが、実際には1桁も多い「5千万円」だった。 資産家として知られる鳩山首相は、2009年10月23日に公開された総資産は14億4269万円で、さすが恵まれた家庭とは言えるだろう。一般の日本人家庭で、2桁少ない1400万円で考えよう。では、鳩山首相が間違えたのと同じ2桁を下げて、5万円と50万円としよう。
普通の日本人なら、5万円と50万円の1桁を間違えますか？さらに、2桁下げてみよう、500円と5000円、皆さん、間違えますか？
いやいや、世の中、間違えたことしちゃいけないというけど、お札の桁が1桁多い間違いなら、いくらでも、私は間違えてみたい。大変無節操だが・・・
弁解には、常識とロジックが必要だ。常識とロジックのない弁解は、「詭弁」になる。「詭弁」なら「不誠実」、「不誠実」な人は一国の首相になる資格はない。
「詭弁」じゃない。じゃ、何ですか、「うっかりミス」ですか？数百万円と5千万円をうっかりして間違える人が首相になってもいいんですか？しかも、デフレの中、不安と生活品質低下に苦しんでいる日本国民の前で、「恵まれた家庭でごめんね」というのが、国民を馬鹿にしているのでなければ何ですか？そもそも、首相の資質が疑われる。
これに対し、野党自民党はもちろん、全国民から一斉罵声を浴びせられている。
当たり前だといったらそこまでだが、もう一回、2009年8月30日を振り返ってみよう。政権交代で、熱狂のメディア、国民、「歴史が変わる瞬間」・・・忘れましたか？わずか3か月足らず前のこと！
政権交代で、何が変わるのか？子ども手当てやら高速道路無料化やら、金がどこから来るの？赤字国債しかないじゃないか。このままでは、借金はアメリカを抜いてしまう。どうするの？アメリカなら、ドル札を刷れば良いが、日本は？
政権交代の翌日、私がブログで書いた記事をもう一回引っ張り出す。「2009年08月31日 腐った肉と正体不明な魚、政権交代のための政権交代か」、自民党が腐った肉なら、民主党が「正体不明な魚」と言った。そして、その魚がやはり腐り出しそうだ。民主党や鳩山さんが腐るのなら、発酵食品にする手もあるが、まして、14億円も資産があって恵まれているのだから、失脚しても裕福な生活が保障されているだろうが、日本が腐ったら困る！
日本国民の幸せは、どんどん減っていく。あっ、一つだけ、変わらない幸せがある。それは、民主党を罵倒しても、鳩山さんを罵倒しても、逮捕されることはないことだ。