地球は、本当に狭くなった。飛行機で簡単に上海→北京→上海の日帰りができてしまう。機内に設置されたモニターのマップは、非常にバーチャル的だ。冬の温度差さえ体感しなければ、とんぼ返りする実感はまったくわかない。
でも、日帰り出張は、やはり肉体的にきつい。私は体が大きいので、エコノミーの座席が大変キツイ。運が悪く、隣りにも大きな人が座っていると、大変なことになる。体が接触しないように、腕や腰に力を入れて姿勢を作る。すると、あとは激しい筋肉痛に見舞われる。だから、毎回毎回心の中で祈っている。どうか、隣が空席であるように、或いは小柄な人がやってくるようにと。
最近、中国の航空会社は、エコノミー料金でファーストやビジネスクラスに乗れるキャンペーンをよくやるようになった。私はいつもそれを狙っている。
今日(12月23日)の北京出張も、海南航空のエコノミー料金キャンペーンで、ファーストクラスに乗った。
往復ともゆったりとした座席で、夢のような世界だった。角度の大きいリクライニングとフットレストですぐに眠りについてしまう。自分のいびきで目が覚める一幕もあったりして、恥ずかしい限りだ。
北京空港の海南航空ファーストクラス専用チェックインカウンター
1回目の夕食~空港ラウンジの食事
食事もしっかりしている。美味しいとは言えないが、エコノミーに比べるとまったくの別物だ。メインは、ビーフ、チキン、シーフード、豚肉の4種類から選べると国際線以上の待遇だ。
何よりも、サービスが素晴らしい。「スリッパーに履き替えられますか」と、袋からスリッパーを出して、足にはめてくれるサービスには驚きだ。
で、決まって、着陸の前に満足度アンケートを書かされるのである。私は、食事の欄に「普通」をマークすると、客室乗務員がやってきて、「お客様、お食事にはどこかご不満ですか」と聞く。「不満はないけど、機内食ですからグルメとは言えません。普通ですね」と答えると、彼女ががっかりしてしまった。申し訳ないなあと思った。通常の基準ではなく、あくまでも機内食として評価しようと、帰りの便では、すべて「大変満足」に丸をつけた。嬉しそうだった、彼女たち。よかった。
それにしても、今日一日、機内食や空港ラウンジの食事ばっかり食べていた。