機内監禁3時間、天津空港は軍事演習で全面閉鎖

 今日は、天津・北京出張。8時5分虹橋空港発の便で、昼前に天津につき、ゆっくりと昼を食べて、13時から打ち合わせをスタート・・・ そもそも、中国では、このような、合理性を考えた出張日程は間違いの元だった。7時40分搭乗して、8時に飛行機が動き出そうとしたとき、機内アナウンスが入る。

 「機長からのお知らせです。ただいま、天津空港は、軍事演習のため全面閉鎖するとの指令を受けました。天津空港のほか、天津行きの航路も全面封鎖となりました。当局から新たな通知が入るまで、離陸許可は得られません。出発時間は未定です。機内でしばらくお待ち下さい」

37230_2珍しい!地上での機内食

 この「しばらくお待ち下さい」で、待つこと3時間、機内に閉じ込められたまま。9時すぎると、機内の朝食サービスが始まる。陸上での機内食は、これで2回目。幸いにもファーストクラスだったので、ゆったりした座席で休むことができた。

 11時過ぎ、ようやく出発・・・

 軍事演習で民間航空機(しかも、全便)、乗客を平気で3時間以上も待たせるなんて、しかも前触れもなく、まさしく中国ならではの奇聞だ。国家や行政が絶対的な優先権をもつ中国では、国民はもちろん文句を言えない。世界にどう見られているのか、まったく気にしない。これは、中国の一種の「貫禄」だ。

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