緊迫!スト前線北上中、「2割3割あたり前!」の修羅場

 ストライキは、全国規模に蔓延している。ついに身近な当社顧客企業からも、本日、ストライキ突入の緊急コールが入った。

 ホンダ中国は当初の妥結ラインの24%にさらに上乗せ、33%にまで賃金を引き上げた。台湾系大手・富士康は20%から30%に増額し、一部60%程度の大幅アップを明らかにした(いずれも、6月7日付香港信報)。

 不幸にも、私の半年前の予想は、すべて的中した。しかも、予想よりはるかに大きなアップとなった。華南発の桜前線ならぬスト前線は、あっというまに北上し、揚子江デルタ地域、そして北京等華北地域に蔓延した。

 韓国・現代自動車の合弁会社に部品を供給する北京市の工場でも、ストライキが発生。賃金の3割増を求める従業員1000人が5月28日からストライキに突入し、同31日には操業を再開したものの、経営側は賃上げ要求の受け入れを迫られた。

 「2割、3割あたり前!」

 要求をどんどん飲む企業を目前に、ストをやらなければ損だというのはいまの中国だ。「世界の工場」は終焉。中国は、高賃金時代に突入した。

 数ヶ月前、私が中国でいち早く「賃金法」セミナーを開催したときに、「賃金法」はいつ出るのかと暢気なことをいう企業の方もおられた。法律が出るのを待って対応するのは、日系企業だけだ。労働者は、法律など待たない。実力行使だ。

 ホンダだって、ちゃんと法律を守ってきたのではないか。もう、法律の問題ではない。法律を語っている場合ではないのだ。

 「条件交渉が妥結できなければ、48時間後にスト突入」など、企業に通告するような紳士的な労働組合は中国にない。そもそも、労働組合がストに関与していない。中国のストはほとんど、山猫ストだ。突然にやってくるものだ。予告なしだ。

 ある日、美しい朝日を浴びて出社してみると、そこはストライキの修羅場!日系企業の総経理は、史上最強の労働者と対峙する。1対数十、1対数百、1対数千・・・これぞ企業戦士。さあ、戦いの準備は出来ていますか?それとも、キャッシュのダンボールを準備しますか?

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