通勤や移動のコスト、東京出張所感

 水野さんがブログで書いた日本の電車通勤の話だが、私も東京出張中に同じことを感じた。

 今回の東京出張で、一番かかった経費は、タクシー代だ。

 上海では、社用車を使うので、どこに行っても車が私を待ってくれている。通勤は渋滞がなければ10分、上海市内の顧客訪問もたいてい30分以内、交通機関を待ったりすることは基本的にない。そして、移動の車内では書類を広げて業務を処理したり、業務連絡の電話をしたり、時間を100%有効利用できる。

 しかし、日本ではそうはいかない。電車移動では、駅までの時間、待ち時間、乗り換えの時間、移動中業務処理ができなければ、携帯使用もご法度だ。そして、一番苦しいのは会食後の電車、少しアルコールが入ると、電車に乗るのが辛い。真夏の東京、駅構内は基本的に冷房が効いていない。汗がだらだら止まらなくってしまう。

 何といっても、日本での通勤や移動に時間がかかり、そのコストが多大である。片道1時間の通勤だと、1日2時間、1ヶ月50時間、1年600時間、生涯2万時間以上、24時間換算すると丸々2年半の時間は、通勤途中にかかっている計算になる。年収500万円のサラリーマンだと、1200万円以上の通勤時間コストだ。さらに、日本国民の通勤総コストを考えると、もしそれが換金できれば、日本の財政赤字が一気に解消される。もちろん、消費税を引き上げることもない・・・

 なんて妄想しながらも、電車に乗る時間がもったいなくて、ついついタクシーに乗ってしまう。