「你陽了嗎?」~おたく、ポジったか?

<前回>

 年末、食べ物のことをいろいろ考えていると、無性に、上海の小籠包と焼売が食べたくなった。

 私にとって本物で美味いのは、鼎泰豐流の上品な薄皮よりも、皮がやや厚めの上海南翔小籠包。焼売なら、これも上海流でもち米炊き込み中身のものに限る。上海に住んでいた頃は、定期的に通って食べていた。もう上海は3年以上も行っていない。無性に食べたい。

 もう少しで上海へ行けるようになるかもしれない。今は「ゼロコロナ」解除で上海は爆発的に感染が広がり、感染率が50%に近付いているようだ。であれば、集団免疫に向かっているかもしれない。

 中国全土ですでに2億5000万人の感染者が出ているという報道がある。「ゼロコロナ」から「ゼロ陰性」への急転換は、賭けではあるが、勝てば、習近平にとって大得点だ。

 上海の知人友人は、ほとんど、みんな陽性になった。中国人の場合は通常、「你吃飯了嗎?(ご飯食べましたか)」が一般の挨拶だが、今は「你陽了嗎(陽性になりましたか)」に変わった。

 「陽了」とは、「陽性」という名詞の動詞化である。日本語なら、「ポジティブ」の「ポジったか」が適訳だろう。

 ワシントンポストは、「ゼロコロナ解除による中国の爆感染、人民の抗議デモが再来するかもしれない」と報じている。今度は、「ゼロコロナ政策の再導入」を求める抗議?もういい加減にしろよ、西側のメディア。

 今回の一件で、中国人民はいろいろ学んだはずだ。自己責任とは何か。日本人も西側メディアに流されず学びたい。これで人生をもっとポジティブにしよう――。

 人生をポジろう!

<次回>

タグ: