世界最長・・・

 9月7日(火)昼、上海を出発して寧波に向かう。

 初の杭州湾海上大橋を通過。2008年5月1日に開通したこの橋は、世界最長の海上橋である。北は嘉興市海塩県、南は寧波の慈渓市を結び、全長35キロに及び、6車線で、最高制限時速は100キロ。

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43399b_2杭州湾海上大橋通過中

 この橋には二つの効果がある。

 まず、経済効果。杭州湾海上大橋は、上海と寧波の走行距離を大幅に短縮した功績が大きい。以前、杭州迂回しての寧波アプローチは、4時間以上かかったが、いま、橋を使えば3時間弱で寧波に到着できる。この経済効果は大きい。

 次に、国力誇示という宣伝効果。「世界最大」「世界最高」「世界最多」「世界最長」・・・。紛れもなく中国の得意中の得意。しかし、この類のランキングというのは、何を意味するか。国力誇示以外に、国民にどのような恩恵が及ぶのだろうか・・・

 「最大」でも「最長」でもどうでもいい。国民の幸福度が世界で最も高い国になった時点で、中国は世界「最強」の国になる。

 と考えているうちに、寧波境内に入った。