感動物語、内装会社はなぜ自らの商売を削ったのか?

 先日、あることで感動した。

 マレーシアで購入した新居の内装改修工事。友人経由で紹介された華人内装デザイナーと、打ち合わせをした。ざっと私の説明を聞いて、すぐに彼がテキパキと意見してくれた――。

 (1) 現状からいうと、建物の構造に触れるような大掛かりな改修工事もデザインも不要で、その分のコストは削減できる(自分のビジネスを思い切って削ってしまった)。

 (2) スポット的なリノベーションは、デザイン事務所や改装会社を通す必要はない。それぞれの建材・設備メーカーから直接調達すれば、卸値が最も安い。そのメーカーによっては取り付けてくれたりもするから、ワーカー人件費の削減にもなる。後日のメンテナンスも直接メーカーとやり取りすれば便利で、長期的なコスト削減になる。

 (3) 改修項目リストをいくつかの系統(木工やトイレ設備、ペンキなど)に分けて、系統ごとの業者は大体周辺の仕事もできたり、あるいは関連業者を紹介してくれたりするので、やってもらえばいい。仕入れ業者リストを提供するから、直接連絡を取ってください。

 友人経由というのもあって、ここまで誠実で、しかも普通なら企業秘密である仕入れ業者リストまで提供してくれるとは、ただただ、感動で言葉も出ない。

 「商売はどうでもいい。人のつながりが一番。何かのご縁で知り合った立花さんとのつながりをこれからも大切にしたい」と。今の日本でも、なかなか出会えない業者だ。

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