巨大浴槽のようなプールとは?初めて知った

 今日はマレーシア某H社のスイミングプール製造工場を見学。えっ、プールって掘るものだろう。少なくても無知な私はそう思い込んでいた。しかし実はプールは、巨大浴槽のように工場で作ってから埋め込むこともできるのだ(決して浴槽のように庭にドカッと置くわけではない)――ファイバーグラス製スイミングプール。

業者の商品写真:ファイバーグラス製スイミングプール

 新居の庭にプールを作りたいと考えていたが、予想外の展開となり、予定地の地下に配管が通っていたことが判明した。しかたなく場所を変えるのはいいが、プールサイズの縮小を余儀なくされた。そこで出会ったのは、H社。

H社が製造したプール

 従来のプールはコンクリートで固めるために、漏水をはじめとする問題が大きい。プールの平均寿命も10年程度で、10年ごとに大工事してメンテしなければならない。しかし、ファイバーグラス製プールの平均寿命はなんと25~50年。耐久性が高く、軽量で移動が容易で、不要になったら中古で売ることもできるという。

H社で製造中のプール

 ファイバーグラスは、ガラス繊維とポリエステル樹脂を組み合わせた強靭な材料で、船や車の製造にも使用されている。表面が滑らかでプールの手入れが簡単だ。従来のプールメンテナンス専門業者は不要になり、自分でもできる。さらに、LED照明の水中設置も噴水も簡単に追加することができるので、楽しい。

 難点は、他の材料に比べてやや高価であること。ただ今後長い期間のメンテナンス・コストを考えると、投資の減価償却のほうが得だ。時代が変わり、科学技術が発展し、世の中いろんな新商品、選択肢が生まれたのである。

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