<KL>NOBU【前編】~「メイン外し」不思議な出店戦略の真義

 昨日、来馬中の友人と家族と一緒に、「NOBU」クアラルンプール店でランチを取った。

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 早くも10年ほど前だったのか、私が始めて「NOBU」東京店の暖簾をくぐった。一通りつまんでから早々と切り上げ、タクシーを飛ばして六本木の行きつけの焼鳥店に駆け込み、口直しのラーメンを頬張ってやっと完全燃焼の満足感を得た。

 あんな日本料理店が何で有名になったか不思議で仕方ない。「NOBU」に勝る日本料理店は世の中に星の数ほどある。以来、「NOBU」に足を運ぶことなく10年経った。

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 好奇心がそそられたのは、2011年の「NOBU」北京店オープン。あの中国で、あえて上海を飛び越えて北京に店を出すのはなぜ?その疑問に疑問を重ねられたのは、2014年夏のクアラルンプール店オープン。なぜシンガポールではなく、クアラルンプールだ?

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 メイン外し。この不思議な出店マーケティング戦略の真義は何なのか。

 いま、この疑問がやっと一部解け始めた。その話は、2月25日上海で行う私の講演会の「マーケティング戦略」の部で詳しく語るつもりだ。

160212-1051-KL-Petronas Twin TowersNOBUクアラルンプール店からのビュー

 そんな謎を抱え、募る好奇心についに降参してしまう私は、腹をくくった。味覚のトラウマを引きずりながら、地元にある「NOBU」クアラルンプール店に一度だけでも行って見ようと・・・。

後編へ続く>

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