懐かしアルバム(6)~ほっこりまったり、台湾温泉めぐりの魅力

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 毎年のように通っているもう一つの旅先は台湾。

49418_1台北中正国際空港にて(2005年10月)

 中国大陸の場合、「植民地」や「植民地時代」を極めてマイナス的に捉えているのだが、台湾は違う。日本占領下の台湾をいまだに懐かしく思い出す年配者が多い。

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49418b_2烏來(ウーライ)にある春秋烏來リゾート(2005年10月)

 「悪」は100%の悪、「善」は100%の善と捉える。両極端傾向が見られる中国大陸では、どうも疲れる。何事も異なる側面を複眼的に見つめてこそ、この世界の多様性の醍醐味ではないか。「植民地時代」の「善」の側面を抽出し、プラス思考を取っている台湾は、私にとって大きな魅力をもつ。

 温泉文化一つとってみても、台湾の温泉は日本に比べて勝るとも劣らない。私は台湾東部の知本温泉をはじめ、台湾各地の温泉めぐりを楽しんでいる。

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49418b_3台湾北部・金山温泉の和風旅館(2006年1月)

 まず、日本に比べると平均して源泉に出会う確率が高い。これは大きな魅力の一つだ。そして、少々グレードの高いホテルでは、客室ごとに個室風呂が配置されているのが嬉しい。深夜でも早朝でも、気が向いたらザブンとできるのが、最高。

 温泉でゆっくり寛いだあと、出てくるのが中華料理というのは少々違和感を感じるが、最近、特に台湾北部一帯の温泉旅館で、純和風か準和風が増え、食事も和食中心となり、旅館によっては「女将さん」まで配置されているのが、また魅力たっぷりだ。

49418_4台湾の温泉旅館の和風料理(2006年1月)

 今年は、中華民国100周年の誕生日を迎え、台湾の中で様々な行事が予定されているようだ。是非、10月頃また台湾へ行けることを楽しみにしている。

 上海から直行便で僅か1時間半、いまの台湾は近い。

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