日本人キャバ嬢募集、カンボジアのシアヌークビルは犯罪の巣窟

 カンボジア関連の高給求人は、特殊詐欺が多いので、要注意。当初は台湾人、香港人向けで、現地で人質にされ、重労働や売春を強要されたり、また同胞向けの詐欺担当をさせられたり、反抗すれば殺されたりする報告が多数あった。昨今、台湾などの中華圏では情報が知れ渡り、犯行が難しくなったところ、どうやら情報の遅い日本人をターゲットにするようになった。

 たとえば、この広告すなわち詐欺と断定するわけではないが、次々と疑問が湧く――。

 まず、キャバクラで働くキャスト、つまりキャバ嬢の募集。勤務地は、カンボジアの首都プノンペンから南西に約180キロの港湾都市シアヌークビル。中国人の「ギャンブル」「詐欺」産業が集中する港町である。中国人客相手なら、日本人キャバ嬢は高く売れる。

 酒の同伴だけでなく売春ともなれば、ヤクザや闇業者に「売り上げ」のほとんどが抜かれたところで、この給料は妥当なレベルだろう。渡航費用など微々たる額だから、片道航空券は当然買ってくれる。

 「ビザ費用不要」とは、まず何ビザが出るのか。まさか外国人労働許可証を取得してくれるのか。カンボジア人に資格や専門知識を有する者がいないときには、外国人を雇用することができるが、キャバ嬢は該当するのか。「短期アルバイト可」とは、ほぼ観光等の一般ビザでの不法就労であろう。

 さらに、怪しさ満載。「カジノに住む日本人が世話するから安心」「併設ホテル宿泊無料」のくだり。2023年4月7日付朝日新聞の記事「海辺の高級ホテル8部屋に長期滞在、特殊詐欺で逮捕状の日本人19人」、そして2023年4月10日付NHK「なぜカンボジアのリゾートホテル拠点に特殊詐欺?」。もう、これ以上言うことはなかろう。

 カンボジア、とくにシアヌークビルはもはや、犯罪の巣窟。とにかく、要注意。私が運営しているマレーシア移住の会への投稿もあるが、正体不明のため、すべて削除している。

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