栄転報告、同志戦友と共有する夢とロマン

 3月から人事異動の季節。私が担当している大手顧客企業の中国法人の総経理や幹部も、数人帰任になられた。それが全員本社勤務となり、なかに役員に栄転するケースも数件あった。

 中国での人事改革、制度刷新の成果と実績が評価された部分も大きかったことから、お礼のメールをいただいたり、今度日本本社でも人事改革をぜひお願いしたいとまでお言葉をいただいたりして、嬉しい限りだ。

 でも、私はただのコンサルタントだ。制度刷新や企業文化造りに、経験とある程度のスキルを持つ職人でしかありえない。「変える」ことを決めるのが、トップマネジメントである。彼たちがリスクを取る決意がなければ、到底成し遂げることができなかったはずだ。

 このような総経理、経営者の顔が一つ一つ目の前に浮かび上がると、まるで戦友のように思えてしまう。コンサルタントの仕事は、決して量ではなく、質で勝負すべきだという私の考え方は間違っていない。顧客に選ばれるだけではなく、顧客をも選ぶ。これに尽きる。

 官僚的で、保身的で、過去の経験に酔いしれ、現状満足、現状無視あるいは単なる現状無知で、会社の長期利益や社員の将来よりも目先の無事を近視眼的に捉えている、このような総経理や経営者とは、共通の言葉すらないし、一緒に仕事などできるはずもない。

 今のコンサルティングの仕事では、一部自社採算性を無視する部分があることを否定しない(オーナー企業だからこそできるともいえるが)。単純な売上追求や利益最大化路線さえ放棄すれば、これだけ美しい世界が広がることに気づいた。コンサルタントとして、悩みも苦しみもたくさん抱えているが、真のクリエイティブさと創造の喜び、やりがい、ロマン、そして誇り、何よりも天職を得た幸せと感謝で胸がいっぱいだ。

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