顧客企業が期待しているものとは?

 12月13日(火)、終日の上海セミナーは終了した。定員35名のところ、46名という増席開催になった。

69620_2上海セミナー(2011年12月13日、花園飯店にて)

 12月に入ってから、来年に向けて日系各社から、大型人事制度構築案件の依頼が続々と入る。先日の東京会場も、本日の上海会場も、数件確定している。

 たくさんの受注で当社にとって売上増につながり、とっても嬉しいことだが、顧客企業からコンサル料をいただいた以上、結果(効果)のほうが気になる。それよりも、顧客企業が期待している効果とは何か、これをかなり明確に、具体的な形にしなければならない。そのため、案件受注の際、顧客企業の期待をとにかくこれでもかと根掘り葉掘り聞くわけだ。

 顧客企業の期待効果と私のコンサル、理念的な相違が存在すると、決して良い結果にはならない。今日の上海セミナーでも、私は再度説明した。

 「私が取り組んでいる中国での人事制度改革は、制度そのものの変更よりも、5年後や10年後、あるいはもっと遠い先を見据えて、最適な企業文化と人材が健全に育つための環境の醸成である。企業と従業員の相互利益の最大化である」