<雑論>米中関係の本質 / 高貴な支配者と愚かな大衆 / 直感と直観 / 経済と社会どっち優先? / 誰をフォローするか 

● 米中関係の本質

1980年代、日本はアメリカを追い抜く勢いを見せた。しかし、その時点ですぐにアメリカに叩き潰された。今や、アメリカが中国に同じことをやっている。

 ハイテク産業の取り組みは、禁止。理由は、米国国家安全保障の脅威になるからだ。アメリカはそんなに弱かったのか?グリーン産業・EV車の取り組みも、禁止。理由は、中国の生産能力の過剰だ。作りすぎて損するのは中国ではないか?本当のことはたった1つ――。アメリカは他国に追い抜かれることを許さない。アングロサクソンは黄色人種に追い抜かれることを許さない。

 目的のためなら手段を選ばない。民主主義の多様性を否定してでも、自由市場のメカニズムを否定してでも、要は二重基準、自己矛盾してでも、とにかく中国を叩き潰す。これが今の醜いアメリカだ。

 米中の対峙。日本や欧州に対して、それぞれの姿勢が異なる――。米国は「米中のどっち側につくか、決めなさい」と「Who」の選択を迫る。中国は「米中のどっち側につくかではなく、皆さん自らの国益とは何かを考えよう」と「What」の選択を求める。

 米中の異なる姿勢から、アングロサクソンの出自・根源的なハードパワー(外的暴力)志向と東方思想の中庸的なソフトパワー志向(内的知力)の違いがはっきりわかる。そうした意味の東西対決で、おそらく負けるのは西側であろうと私は見ている。

 最後に、私の情報と分析から言えることは、中国は、必ず台湾を統一する。中国は、必ず米国を追い抜く。中国は、必ず日本(準属国化)、第一列島線を傘下に収める。いつ、どんな形によるかは分からない。おそらく戦争によらない。台湾は無血開城するが、逃げ遅れる下層台湾独立派は裁判にかけられる。

● 高貴な支配者と愚かな大衆

 南シナ海の座礁船と米国にしがみつくフィリピン。フィリピンは本当に自分の意思に従って、国益のために中国と戦っているのか。そうではない。マルコス大統領は先代腐敗家族の在米資産を守りたいから、米国の指示に従っているだけだという見方はかなり合理性がある。

 私は中国もシンガポールも好きではない。ただ中国やシンガポールの統治者を尊敬しているのは、国際政治の中で彼らが自国の利益のために戦っていることだ。しかし一方、日本や台湾、フィリピンは自国のためではなく、アメリカのために戦っている。さらにトランプ以外の米国政治家も、米国の国益のためではなく、自分たちの票のために米国民や世界から収奪している。

 そういう意味で、中国やシンガポールの支配者のほうがはるかに高貴であり、尊敬に値する。ロシアも然り。

 国際政治に美や正義を求めてはならない。国際政治の原点は、力、掠奪、殺戮である。アングロサクソンの出自を見れば一目瞭然。国際政治には善悪なし、あるのは国益のみ。この基本を理解せずに倫理や善悪論を唱える者は、単なる無知と偽善。

 日本人の偽善には吐き気がする。偽善とは、何も自己犠牲なく、口先の美辞麗句だけでいかにも自分が高潔な聖人であるかのように世間に見せつけることだ。その美辞麗句のほとんどが米国による洗脳のコピペである。無思考的に呼吸のように吐き出し、しかも、該当者のほとんどにそうした自覚はない。

 貧富の格差が拡大している。お金持ちはますますお金を持つようになる一方、貧乏人がどんどん貧しくなっていく。なぜだろうか。それは金持ちがお金を使って、政治を動かして、お金持ちに有利で貧乏人に不利な法律や政策を作っているからだ。つまり、民主主義が資本主義に支配されているからだ。

 お金持ちが貧乏人に不必要なものを買わせ、消費者としての貧乏人から「消費搾取」する一方、労働者としての貧乏人から「労働搾取」し、見事に二重搾取しているのだ。その上、資本家に買収された政治家は、洗脳をもって、有権者としての貧乏人から「投票搾取」を実行している。

 この通り、消費者としても、労働者としても、有権者としても、貧乏人は永遠に貧乏人で、「三重搾取」から脱出することができない。お金持ちは、「仕組み」づくりで永遠にお金持ちであり続ける。ますますお金持ちになるのだ。

 一般大衆は洗脳されている。消費搾取、労働搾取、投票搾取という「三重搾取」に気付かず、意識せず、考えず、現行体制に反抗しないように仕組まれている。以下の項目に脊髄反射するなら、あなたももしや、既にその一員。

 1. 自由民主主義は、絶対に正しい。独裁権威主義は、絶対悪である。
 2. 中国もロシアも独裁で悪、アメリカは自由と民主のリーダーで善である。アメリカの真似をすれば間違いない。
 3. 自由対独裁は戦っている。アメリカは勝つべきで、中国もロシアも負けるべきだ。勝つためにどんな手段でも正義である。アメリカについて行けば、言われた通りにすれば、間違いない。
 4. マルクス主義すなわち共産主義、悪である。「共産党」の名がつくものは、全て悪である。絶対に同調してはいけない。
 5. 日本の自民党は、保守政党で、親米反中は保守の印だ。政権交代は、証明済みの悪夢だったので、ダメでも自民党に投票するしかない。

● 直感と直観

 「直感」と「直観」は全く異なる概念。感覚と観念が異なるからだ。見た目で同じような瞬時反応であっても、説明できないのが「直感」で、説明できるのは「直観」である。後者は、意識しないうちに思考が行われている。「直観」の裏付けがない「直感」は、間違いの元だ。

 かと言って、「直観」がすべて正論かというと、違う。「直観」には論理的思考が必要だ。よくある三段論法の演繹法は、A真理+B事実=C結論。例を挙げよう。太平洋戦争では「日本は神国だから負けない」「大和魂や武士道があれば勝つ」という論法は以下だ。

 A1. 真理=神国は敵に負けない。
 B1. 事実=日本は神国である。
 C1. 結論=日本は負けない。

 A2. 真理=大和魂や武士道は敵に勝つ。
 B2. 事実=日本人は大和魂や武士道の持ち主である。
 C2. 結論=日本人は勝つ。

 日本が敗戦したことで、以下証明した。A1とA2が真理ではない、またはB1とB2が事実ではない、または両方否定、真理でも事実でもない。現実として、両方否定と言わざるを得ない(これも論理的検証可能、ここで省略)。普通は、AとBのいずれかが外れたら、間違った結論が導き出されるが、日本人は相当ひどい。AとBの両方が間違っていた。

● 経済と社会どっち優先?

 慶應義塾大学大学院の小幡績教授が 『日本復活への「本当の経済成長戦略」を提案しよう』(2024年5月18日付東洋経済オンライン)のなかで、国民も政府も経済にだけとらわれ、社会よりも経済を優先することを批判し、「社会優先」を提唱した。

 非常に重要な論点だ。ただし、「社会が健全になれば、経済は健全に発展していく。健全な経済は健全な社会に宿る」というのは、後半と前半は、必要条件、十分条件の混乱があって、玉に瑕。施策の提案も、玉石混交。それでも、課題提起になっていて有意義だ。補足すると、提案の8~9割は、既得権益侵犯のため、実施不能だろう。

● 誰をフォローするか

 現代人は運動不足というが、指スクロール運動だけが過剰。それを削減するには、フェイスブックの「フォローをやめる」がいい。友人解除やブロックと違って、マイナス要素が全くない。単純に量の適正化だ。すると、読みたいフェイスブック友の投稿に早く辿り着くし、指スクロール運動の大幅削減にもつながる。あえて公表するが、私がFBでフォローする方の特徴(フォロー方針)――。

 1. 論理的な意見を述べる方
 2. 勉強になる情報をシェアする方、上記と並行する方
 3. 日常生活の記述に起承転結のある方
 4. 行動心理学などで学習・研究事例になる方
 5. よく知っている、付き合っている方

 SNSで自分の貴重な時間を無駄にせず、「得する」ための私利私欲があっての方針だ。

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