機中観雪、中国の航空機は遅延しないほうが珍しい?

 12月12日(水)、東方航空MU5110便で北京から上海へ帰還する。朝から、北京は雪。悪い予感をした私は早々とタクシーを拾って空港に向かう。

91657_2雪の北京空港

 悪い予感がやはり的中。まず、空中管制のため到着遅延。11時55分発の便、搭乗が始まったのは12時20分。さらに大きな問題はここから。離陸できないまま機内待機すること30分以上、13時、ようやくスポットからプッシュバックして、飛行機がのろのろと動きだしたが、今度は離陸の順番待ち。さらに50分経過、滑走路を目前にして、なんと、「機体の積雪が凍結したので、除氷作業を行う」とのアナウンス・・・。

 14時25分、定刻より2時間半遅れて、ようやく5110便が北京を飛び立つ。今回の出張は、上海→大連便も、大連→北京便もいずれもほぼOn Time。中国の空中事情がずいぶん改善されたなと感心した矢先、最後の最後、2時間以上の遅延。

91657_3機体に凍結が始まる東方航空MU5110便

 雪だから仕方がないといえば、そこまでだが、冬の北方は雪が当たり前。「予想外」でも「未曾有」でも何でもない。なぜ、ここまで遅れるのか。

 空港や道路の建設を誇らしげにアピールするのもいいが、飛行機遅延や道路渋滞の常態化を解消することで、自慢してほしいものだ。新指導者・習近平氏は最近の地方視察に、護衛車両や道路封鎖の減少を命じたのは評価されるべきだが、いくらなんでも氏の専用車や専用機が渋滞や航空遅延に遭遇することはあるまい。この辺もぜひできれば、ご体験いただきたい、そして鶴の一声で改善に取り組んでほしいものだ。まず、空中管制から!次は空港管理の効率化。