ヤンゴン日本人墓地、太平洋戦争戦没者参拝

 1月12日(土)。シュエダゴン・パゴダを観光し、次は予定通り、ヤンゴン日本人墓地の参拝。

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 日本人墓地は第二次世界大戦中ミャンマー戦線で亡くなられた日本軍将兵約19万人の遺骨とミャンマーの地で亡くなられた戦後の日本人の方々のお墓である。

 この墓地で一番よく知られているのは、「ビルマの竪琴」の主人公、水島上等兵のモデルと言われていた中村一雄氏の慰霊碑である。戦後僧職につきながら日緬交流に貢献してきた氏は、2008年に92歳で亡くなられた。

93136_3戦没英霊の碑

 戦争の性質がどうであれ、国家のために命を捧げた英霊は忘れ去られるべきではない。霊園を守るミャンマー人女性に勧められ、焼香をし、故人の冥福を祈った。

93136b_3「ビルマの竪琴」の主人公のモデル中村一雄氏の慰霊碑

 つい先日、1月4日ミャンマー訪問中の麻生副総理は戦没者慰霊のために、ここヤンゴンの日本人墓地を訪れた(一部中国系華僑の抗議に遭遇した)。しかし、日本のメディアはどうも経済支援や円借款ばかり取り上げ、麻生副総理の参拝をあまり報道せず、慰霊や献花の模様もちゃんと放送しなかったようだ。とても残念なことだ。

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 豪華ではないが、緑豊かで花が咲き乱れる日本人墓地は、ミャンマー人の方々によって丁寧に手入れされている。太平洋戦争中に、ビルマの独立運動に協力した日本軍は現地で歓迎を受けた歴史も語られ、戦後の今日に至るまで全般的にアジアの中でも屈指の親日国家として知られるミャンマー、その国民は独自の思いを持っていることであろう。

 墓地に立てられた碑には、霊園の由来としてこう記されている――。「この(ビルマ)作戦間、ビルマの人々は日本軍を歓迎し、援助し、敗戦後も変わらぬ仏心で我々に接してくれた。本当にありがとう」

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