暗黒世界の機内の日照権

 飛行機のビジネスクラスとファーストクラスに、一つの共通現象がある。昼間の離陸後、なぜか窓の日よけがどんどん下ろされてキャビン内が真っ暗になるのだ。乗客が降ろさないと、客室乗務員がやってきて半強制的に下ろしてしまうのだ。

103071_2KL発上海行きのマレーシア航空機内

 ゆっくり乗客に休んでもらいたい主旨はよく分かるが、寝ない客もいるだろうし、読書や仕事に取り組む客もいるだろう。読書灯をつければいいじゃないかと言われたらそこまでだが、せっかくの青空や白雲、太陽光を遮断してしまうのがもったいない、そう感じた時もある。

103071_3明るい中の昼食

 といっても、離陸後さっさと睡眠モードに入る乗客たちを目の当たりにしてとうとう最後の抵抗を放棄してしまい、日よけをおろしてしまうのである。ところが、今朝のクアラルンプール発上海行きのマレーシア航空機のビジネスクラスに、「暗黒世界」を拒否する外国人乗客がいた。

 それもそうだ。朝食や昼食を真っ暗闇の中で食べるのもちょっとどうかと思う・・・。私はいつも食事のときだけでも、少し日光を入れているが、今日は便乗して日よけ全開にした。