嬉しい誤算の大成功、初のベトナム人中堅研修フィードバック

 先週金曜ハノイで初開催の日系企業ベトナム人中堅研修テストクラス。メールで寄せられたコメントと受講生メモ、会場アンケートを見ていると、大成功であった。

1受講生たちの受講メモとアンケート

 本番シリーズの開催を強く要望されるコメントも多数あり、これは何よりも私に確信を与えてくれるものであった。当初、中国で開催してきたプログラム内容の難易度を落とし一部割愛してベトナム版を検討してきたが、その必要はなさそうだ。中国とベトナムに上下位をつける、という私の固定概念が正しくなかった。いや、嬉しい誤算であった。

 私の研修はかなり癖の強いものである。多くのクラスでは配布資料もなければ、レジュメもない。いや、要点レジュメを受講生たちに作らせ、成果物として提出してもらうのだ。その受講生メモで個人差がかなり見えてくるものだ。もちろん講師である私の意図がどのように理解されているのか、自己検証する絶好の材料にもなる。

 また、パワーポイントも一切使わない。パワーポイントを使っていると、そのストーリーを追っかけ、脱線できなくなる。その日、その場、そのクラスの受講生の状況に応じて、臨時応変的に内容を伸縮させ、路線変更をするのが私のやり方だ。このため、大筋の枠組みが同じであっても、まったく同じようなクラスはいままで一度もない。

 このような癖の強い研修を中国でやっても、当初の2~3回でおやという顔をしたり、戸惑った表情を見せたり、なかにわずかな拒絶反応を起こす受講生もいる。徐々にメカニズムが分かってきて中盤や終盤になると、「なるほど」に転じとんとん拍子で突進するという展開型の研修である。

 まったく初のベトナムで1回目のテスト研修で、これだけのフィードバックが来ていることは、自画自賛になってしまうが、期待をはるかに超えたものだった。それよりも、通訳(中国語とベトナム語)のドゥさんの功績は大きい。淡々と一本調子の通訳ではなく、私の表情までうまく伝えてくれた。本当に感謝、感謝、感謝の一言に尽きる。

 もちろん、問題がないわけではない。総括まとめをしっかりしたうえで、改善を重ね、本番研修プログラムの再構成とリリースに取り組みたい。

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