フロンティア転進原理、企業経営合理化と事業再編

 「転進」というのは、戦時の大本営発表で使われた用語であり、敗北を示唆するものだったが、現今のグローバル市場においては、まさに「転進」をなくして勝ち残れない世界になったのである。

 「資本主義」とは、常に新たなフロンティアを求め、そのフロンティアに利潤を求める運動である。1つのフロンティアからもう1つのフロンティアへ転進し、移り変わるフロンティアを追い続け、企業は利潤の最大化を求めていく。これは資本主義制度下の企業自身が担う第一義的な使命ではなかろうか。つまりは「転進の繰り返し」である。

 目下のグローバル規模における企業活動を見れば、基本的にこの「フロンティア転進原理」のメカニズムによって裏付けられていることが分かる。むしろ、この原理に逆らう企業のほうが、危うくも時代の荒波に呑まれるリスクに直面するのではなかろうか。

 中国からベトナムやアジアへと転進しフロンティアを追い求め、そのうちベトナムやアジアから次なるフロンティアへと転進するのは時間の問題に過ぎない。故にある意味では、エントリー戦略よりもエグジット(出口)戦略のほうがより重要とも言えるのである。

 「転進」という逆説的な企業活動原理から生まれるのは、決して均一的な敗退でも何でもない。むしろ企業が生き残り、勝ち続けるための必須かつ合理的な手段なのだと認識すべきであろう。従って、事業拠点や機能の選択的な閉鎖・移転・調整などの組織再編は、企業戦略の一環であって、まさに、フロンティア追求の最適化であることは自明の理である。平たく言えば、「経営合理化」なのである。

 このたび、当社は在中国日系企業に対し、本質的に変容する中国市場とその投資・経営環境に適合する経営合理化戦略、事業再編戦略ないしエグジット(出口)戦略の構築策定に必要な情報と分析、助言、事業支援サービスを始める。サービスは次のような分野を網羅する。

 1.中国市場のリスク情報と外資企業の経営合理化・事業再編情報の提供
 2.経営合理化原則に基づく企業制度と運用の最適化情報・助言・実務支援の提供、ならびに、事業再編案件における提案・実務支援の提供
 例:
  ● 売上減・コスト増に耐えられる企業体制の構築支援(固定費の変動費化など)
  ● 低生産性部門職能職位の特定と生産性向上施策の実施支援
  ● 事業の選択と集中、経営資源の集約による効率化支援
  ● シンプルで柔軟な組織体制の構築と運用実務支援
  ● 会社や工場の再編・移転・閉鎖・撤退などの事業再編案の策定と実施支援
  ● リストラ案の策定と実施支援
  ● 会社資産保全およびリスク・クライシス対応体制の構築と実施支援
  ● メディア対策支援 ・・・など。
 3.上記に係わるその他の情報・コンサルティングサービスの提供

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