Merry Everyday!貴女がクリスマスディナーに誘われたら

 Merry Everyday!

 連日重たい話題だったので、少しリラックスしよう。クリスマス(降誕節)といえば、定番の「Merry Christmas」が飛び交う時期である。その挨拶には私は、「Merry Everyday! 」でお返ししている。

 日々是好日。キリスト教徒ではない私の「Merry Everyday」は、自分の心境を表すものである。以前某日系企業中国現地法人の研修クラスで数十名の女性受講者たちにあるテストをしたことがある。

 「あなたのボーイフレンドがあなたにプレゼントをする。場面その一、クリスマスイブにキャンドルディナーのテーブルで彼はプレゼントを差し出し、「Merry Christmas」とあなたに微笑む。場面その二、ごくごく普通の平日の夜にキャンドルディナーのテーブルで彼がプレゼントを差し出したところ、『今日は何の日だっけ、誕生日?違うよね』とあなたが不思議に思う。すると彼はこういう。『今日は普通の日だけれど、でも、今日も君と一緒にいられる良い日です。だから祝いましょう。いつもありがとう。Merry Everyday!」

 さて、あなたなら、どちらの場面に感動するかという質問である。結果はなんと90%以上が場面二の「Merry Everyday」を選んだ――。「その彼、ちょっとキザかなと思ったけど、でも、嬉しいよ」「キザとは思いません。日々幸せという感謝の気持ちがよく伝わって私なら感動しますね」「なかなか、世の中そういう男に出会えないもんね、逆プロポーズしちゃうわ」・・・。

 反対派もいる。「その男、何か企んでいるじゃないか。下心よ。警戒したほうがいいと思います」。すると、その反対派に反対の声が上がる。「男って、みんな下心もってるんでしょう。いいじゃないの」「違うわよ。そういう男はね、毎日『Merry Everyday』で女性を口説いてたらどうするのよ、せいぜいクリスマスイブだけなら・・・」「それはおかしい。『Merry Christmas』と『Merry Everyday』両方やってる男かもしれないよ」「やっぱり、本心の確認に尽きるわよ」「そうそう、そもそもディナーとかプレゼントとか、ムードに流される女性はバカよ」「本心ね、どう確認するのよ」「まずはね○×」・・・。

 乗ってきた、乗ってきた。事前に設定した方向に向かって議論が白熱化すればするほど、物事の本質に近づいていく。研修のテーマは、「物事の本質を探る」だった。

 Merry Everyday!

コメント: Merry Everyday!貴女がクリスマスディナーに誘われたら

  1. 「Merry Christmas」か、「Merry Everyday」か?

    これは悩みますね~。

    この究極の選択の中から何があぶりだされてくるのか、楽しみになってきます。

    立花先生、こうした設問を作るのが本当にお上手ですね。

    1.  実はこの投稿に出番がなかった男性受講者たちの反応がもっと面白かったのです。「女って本当に分からない」という人たちがほとんどでした(笑)。

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