ベトナムとカンボジアの明暗、消去法的な投資観

 2015年6月に購入したホーチミン市内のプレビルドの分譲コンドミニアム。デベロッパーから送ってきた最新建設状況の写真。今年末の竣工は問題なさそうだ。一安心。

 契約した当時は、更地に基礎工事が始まったばかり。購入代金は段階的に支払いをしていくのだが、昨年11月に特別割引で残金一括払い込んだ。物件の完成遅延とかデベロッパーの破産とか、そういったリスクもまったくないわけではないが、何とかクリアした。

 不動産投資に全く興味がなく、ベトナムでの仕事キックオフの証として、衝動買い的な購入だった。当時、その勢いでプノンペンでも買おうかと物件の検討まで進んだが、最終的にカンボジアの不安定な先行きで決心付かず、断念。  

 やはり、カンボジアは楽観できない。最近のカンボジア情報を見ると、政治問題が経済成長の障害になっているようだ。2018年の総選挙で情勢が急変する可能性もある。フンセン氏は自ら「内戦」の可能性まで示唆した。

 何だかカンボジアはミャンマーに似てきたような気がする。ベトナムは対照的に政治が安定しているし、経済の一本で突進している。当分やはりベトナム以外選択肢はない。消去法的にもそういう結論にたどりつく。

コメント: ベトナムとカンボジアの明暗、消去法的な投資観

  1. ルチル・シャルマの近著「The Rise and Fall of Nations」では、東南アジアでこれから5〜10年経済が伸びる可能性のある国としてベトナムとフィリピンを”Good”にランクしています。

    ベトナムを挙げた理由は、製造業ファーストと地理的スイートスポットを生かした貿易促進の二つですが、立花さんの読みのように根底は政治の安定なんでしょうね。

    ちなみにマレーシアは”Ugly”で、日本は”Ugly”から”Average”に昇格しています。

    1.  政治と経済は不可分だと、私はつねにそう認識しています。ルチル・シャルマ氏の著作は拝読しておりませんが、俯瞰的な角度から東南アジアの今後5~10年の経済成長には異存ありません。

       フィリピンも好条件がそろっていますが、政治の問題が大きいでしょう。フィリピンとベトナムの比較は膨大なデータが必要でしょうが、政治的に民主主義下の混乱と一党独裁下の秩序、これは逆説的に見えるようですが、ある意味で必然的帰結でもあるように思えます。宗教や文化面も相当アジェンダを挙げられます。

       マレーシアは「Ugly」、表現があまりよくないでしょうが、この国は基本的に地盤沈下気味だと感じています(自分は住んでいますが)。

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