台北出張中に会った複数の日本人はなんと、みんな中国脱出組だった。
市場の規模からいえば、中国大陸のほうが桁違いに大きい。だったら、なぜ中国を捨ててこの小さな島にやってきたのか。「人間的に合わない」「閉塞感で息が詰まりそうだ」「商売は市場規模だけではない」「悔いはない」・・・。いろんな答えを前に私は考え込んだ。
市場も、量と質という2つの要素をもっている。一般的にいう市場規模とはあくまでも量を指しているのであって、質についての言及が希薄だ。
お金持ちだが、人間性に問題があったり、価値観が違ったりすると、やはり人生に苦楽相伴うことが難しい。そもそも男女の関係にも通底する。さらに延長していえば、安倍首相が提唱する「価値観外交」もまた然り。
台湾、また来たいなあ。