西へ西へ、資本主義最後のフロンティアはアフリカ

 5月初旬の休暇は、視察を兼ねてのアフリカ行きが決まった。

 3度目のアフリカ、今回は南部アフリカのナミビア、ジンバブエ、ザンビアとボツワナの4か国を回る予定だ。飛行機の乗り継ぎでエチオピアへも立ち寄りたかったが、日数が不足して今回は割愛せざるを得ない。

 資本主義最後のフロンティアと言われているアフリカ。日本人には馴染み薄く、あまり関心が寄せられていないようだが、しかし中国はすでに抜け目なく浸透していた。

 そこで異変が起こった――。中国勢がアフリカから引き上げ始めた。

 2017年9月のフィナンシャル・タイムズの報道によれば、2013年にアフリカに在住する中国人は100万人規模だったが、不況や中国人を狙った犯罪の急増によって、その多くが帰国を選択したという。

 中国とアフリカの貿易額を見ても分かる。1999年当時80億ドル規模だった貿易額はわずか15年で2000億ドルへと25倍も膨らんだ。しかし、それが2014年をピークに減少に転じたのである(注:2017年データは未確認)。

 中国経済の減速によるエネルギー需要の低迷とアフリカ経済の不振というダブルパンチが主因だったが、アフリカの対中姿勢の転換も無視できない。いわゆる資源収奪的な進出スタイルがついに反感を買ったのだということだ。

 中国国内に余った生産能力や労働力のはけ口としてアフリカが利用されただけに、雇用創出など民間に及ぶ恩恵が僅少だった。全体的にこうした諸因があっての「中国はもういいよ」というムードが漂い始めたのではないか。

 これは決してアフリカの旺盛な資金と技術の需要が細り、枯渇するわけでもなんでもない。むしろ中国に取って代わる供給源を求め始めたサインなのである。そういう意味で、日本の出足が遅く、中国に一本取られたというのは必ずしも悪いことではなかった。中国と価格競争で取り合いをしても、日本には勝ち目がないし、アフリカを利するだけだった。

 中国に懲りたところで、いよいよ日本の出番ではないかと、そういう一面もあるだろう。ただ楽観視はできない。ここで書き切れないほどのマイナス要因を日本が持っているのだ。

 とはいえ、アフリカは資本主義最後のフロンティアであることに変わりはない。西へ西へと、フロンティアが移り変わり、その果ては大西洋手前のアフリカ大陸にほかならない。

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